掲載日:2017年05月02日 (火)
サービス種別:システムアドバイザリーサービス
企業規模:社員数約120名参考費用:5万円/月
依頼の背景
不動産のプロパティマネジメント業を営むA社は、IT部門がなく、管理部門の担当者がIT担当を兼任していた。
IT関連の業務はほとんど総合ITベンダーであるB社にアウトソーシングしていた。
B社の提案内容や見積もり、業務の対応などについて、A社は他社と比較することもできず、適切であるかの判断ができない状況に陥っていた。
アドバイスの例(一部抜粋)
- B社からの提案、見積もりについて、その内容をレビューし、適切であるかのアドバイスをした。場合によっては、より最適な別の提案をB社から引き出した。
- A社の親会社からメールサービスを始めとするコミュニケーション基盤の統合を要求された際には、移行におけるリスクの洗い出し、計画策定を支援した。
- A社とB社は毎月定例会議を開催しており、弊社も出席した。B社の曖昧な発言内容、理解の難しい内容について、A社とB社の間に入り、A社が適切な意思決定ができるように支援した。
担当コンサルタントのコメント
A社のようにIT部門や専任のIT担当を置かない企業は、決して少なくない。
そのような企業では多くの場合、いわゆる「お抱えのベンダー」を持っていることが多い。
「お抱えのベンダー」は両社にとってメリットも大きいが、発注者としては他社との比較がしにくい、できない状況に陥ることから、不信感が生まれるケースが少なくない。
それでは、他社からも提案や見積りをしてもらえば解決するかというと、そう簡単ではない。「お抱えのベンダー」でなければできない範囲が、あまりにも広くなっているからだ。また、IT部門のない企業にとっては、複数社とやり取りをするのも、実際には困難を極める。
このようなケースでは、システムコンサルタントに依頼し、「お抱えのベンダー」に対する牽制を働かせることは、とても有効な選択肢である。