弊社メールマガジンで配信した「コンサルタントのつぶやき」です。
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各業界で特有のカタカナ語と呼ばれるビジネス用語があります。皆さんも使われているのではないでしょうか。しかし、残念な調査結果があります。2018年9月下旬に文化庁が発表した「国語に関する世論調査」によると、83.5%の人が、外来語や外国語などのカタカナ語の意味が分からずに困ることがある、と回答したようです。
システムベンダーから納品されるドキュメントには、用語集が添付されていることが良くあります。これは、用語の定義を読み手と書き手で統一することにより、意思疎通を円滑にすることが目的です。しかし、日常では用語集を作成して、意思の統一をすることはありません。日々当たり前に使っているカタカナ語は、実は相手に伝わっていないかもしれません。
例えば、新卒から製造業のみを経験している社員は、IT業界を経験した中途社員から質問された「フィジビリティはあるのでしょうか?」を理解できませんでした。このときは、質問を受けた人が理解できなかったことを相手に伝え、別の言葉に置き換えられたことで会話が成立しました。しかし、伝わらなかったことを上手に表現できない人は多いと思います。
もしかすると、自分が当たり前だと思っているカタカナ語は、相手に伝わっていないかもしれません。話す相手の背景を理解して、適切な言葉を選ぶことに注意してみてはいかがでしょうか。
弊社にとって身近な「ITコンサルティング」や「システムコンサルティング」についても、正しく理解することは難しい用語です。こちらについては、弊社コラム「ITコンサルタントとシステムコンサルタントの違い」をご一読いただければと思います。
2018年12月12日 (水)
青山システムコンサルティング株式会社
久保田一樹