掲載日:2019年03月15日 (金)
サービス種別:システムデューデリジェンス
参考費用:140万円
依頼の背景
元々はA社が開発した食品卸業向け基幹システムについて、B社が出資しアドオン/カスタマイズを行うことになった。今後はA社とB社が共同でシステムの運営を行っていくが、A社とB社でサービス利用料を分配する割合を決める必要があった。そこで、利用料の分配を客観的な視点で評価・決定をするために、当社に相談があった。
現状の問題点
1)A社のシステムは長年に渡り開発してきたものであり、現状のシステムの価値が不明確であった。
2)B社が出資するアドオン/カスタマイズの見積について、妥当性が判断できない。
そのため、A社の既存のシステムと、B社のアドオン/カスタマイズ機能について、公平に価値を比較することが出来ない。
解決内容
①既存のシステム、および、②新規のアドオン/カスタマイズ機能について、同一基準で比較できるようシステムの機能やデータベースを整理し、ファンクションポイント法で①と②の価値を数値化した。
これにより、両者の割合を出せるようになった。
担当コンサルタントのコメント
協業・合併・買収等に伴うシステムデューデリジェンス・ITデューデリジェンスにおいては、当事者ではなく、第三者による公平な評価が必要となる。当事例において気を配ったのは、開発の経緯や時期が異なるシステムの機能を整理し、同一基準で評価出来るように落とし込む事である。そこでは、コンサルタントとして数多くのシステム案件を担当した経験が役立った。