PCモニターサイズと作業効率

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普段私はPCでの作業は画面が広く複数あった方が捗るので、ノートPCに大型モニターを接続してマルチモニターで作業しています。それに慣れるとノートPCの画面だけでは見づらくて作業効率と集中力が低下するのをより強く感じます。

先日クライアント先で経理部の方のPC操作を見る機会がありました。経理部では会計システム、経費精算システム、BIシステム等、それぞれ最新のクラウドサービスを利用し、取引書類はペーパーレス化され電子データで処理できるようになっており、充実したITシステム環境が整備されていました。

しかしその経理部の方はとても作業しづらそうにPC操作をしていました。

取引書類の画像データと申請データを照合するのにノートPCのみで作業していたため、表示が小さく確認しづらい状況になっていたのです。

また、各クラウドサービスに加え、Excel、Outlook、Zoom等の各アプリケーションで10個以上のウインドウを立ち上げていましたが、モニターが小さく同時表示できないため切り替えに多くの手間をかけている状況でした。

ITシステム部に状況を伝え大型モニター導入を薦めたところ、私にとって意外な返事がきました。既に購入済みで貸与しようとしたが本人が利用を拒んでいる、というのです。しかもそれが1名だけではなく複数名いるとの事でした。

利用拒否の理由は分かりませんが、以下のような事ではないかと考えています。

  • 利用しても楽になると思えない
  • 現在の慣れた作業環境を変えたくない
  • 不要な機器でデスクの空きスペースを減らしたくない
  • ショートカットキーの駆使により不便を感じない

折角最新のITシステムが整備されているのに非常に勿体ない状況です。一度大型モニターでの作業を体験すれば便利さに気づくと思うので、まずは体験し慣れてもらうしかありません。

効率化を妨げる要因は意外なところに存在すると感じたケースでした。

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2020年12月21日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
池田洋之