ITシステムの進化

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デジタルコンピュータの基本系ができたのは1946年に開発されたENIAC(エニアック)が最初です。
このマシンはアメリカ陸軍の大砲の弾道計算を目的に作られたそうです。

ENIACの特徴としては

  • 1万数千本以上の真空管
  • 約7万個の抵抗器など
  • 大きさは幅約30m、高さ2.5m、奥行き約1m、総重量30トン

と大規模で設置には倉庫1棟分のスペースを要したとの事です。
それでも性能は、現在の電卓以下です。

それからのITシステムの進化のスピードは皆さんもご存知の通り劇的なものでした。

現在では自動車の自動運転システムなどほぼ人間にとって代われる機能を持つものも出てきました。
このままITシステムが進化を続ければ、ほぼ人間のやることはなくなってしまうのでしょうか?

いや人類はそれほど愚かではないと思います。

どれだけ安全な自動運転のシステムが開発されたところで、自動車を単なる移動手段として考える人たちにとっては便利で、交通事故を劇的に減らすことができるのでしょうが、自動車の運転そのものを楽しみたい人たちにとっては別に必要のないものでしょう。

ITシステムの最終進化形はどんなものになるのでしょうか?

現在の地球上のすべての生命体の頂点に位置するのが人類であるように、ITシステムの最終形は人工知能を搭載した人間型のアンドロイド(人造人間)のようなものになるのではないでしょうか?

そして人間がやりたくないものはすべてアンドロイドに任せる社会が来るのでしょうか。

数年前に「オートマタ」という未来の進化したIT社会を描いたSF映画がありました。
人工知能を搭載したアンドロイドが開発されたのですが、アンドロイドに人類が支配されないように、以下の二つのプロトコル(取り決め事項)をアンドロイドに組み込みました。

  1. 生命体に危害を加えてはならない
  2. オートマタ自ら修理・改造をしてはならない

ところがなぜか2番目のプロトコルが削除された改造アンドロイドが誕生し、人類を危機に陥れます。
ロボットの心が覚醒し、その一方で人間のモラルが崩壊していくという物語です。

そこまでITシステムが進化するのは相当未来のことなのでしょうが、将来のITシステムのあるべき姿を示唆するものでした。

人類の英知をもってすれば、そういうこともすべて織り込んだうえで改造不能なアンドロイドを開発するものと思います。

ITシステムはこれからも人類の生活を豊かにするために進化し続けるのだと思います。

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2021年01月18日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
谷垣 康弘(元会長)