コラムカテゴリー:業界動向
皆様は、「デジタルネイティブ」というキーワードをご存知でしょうか?
日本では、昨年くらいから「デジタルネイティブ」というキーワードを書籍やインターネットで、よく見かけるようになりました。
「デジタルネイティブ」とは何なのか、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で調べてみると、
『デジタルネイティブ(digital native)とは、生まれた時から
インターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきた世代である。』
と説明されています。
※知らないキーワードは Google や Wikipedia ですぐに調べるというのも、
デジタルネイティブのひとつの特徴です。
つまり、現在の年齢にすると20歳くらいまでの年代が該当し、デジタルネイティブ世代はいよいよ社会人になってくることになります。
そもそもデジタルネイティブはどんな特徴を持っているのでしょうか。Wikipedia の説明によると、以下の特徴があげられています。
・ 現実の出会いとネットでの出会いを区別しない。
・ 相手の年齢や所属肩書にこだわらない。
・ 情報は無料と考える。
この3つの特徴は、従来の(特に日本の)常識・価値観とは大きく異なるものといえます。
数年の内に、デジタルネイティブ世代と仕事をする機会は、間違いなく急増してきます。そんな彼らと仕事をする際には、各々が上述の3つの特徴を十分に理解し、受け入れる必要があります。企業においてもデジタルネイティブ世代が十分に活躍できる環境の整備は欠かせません。
しかしながら、近年の内部統制やコンプライアンスの観点からの情報セキュリティ強化は、デジタルネイティブ世代の動きを硬直化するもののように思います。もちろん情報セキュリティ強化も大切ですが、企業が本来注力するべきビジネス、そしてデジタルネイティブ世代の能力を阻害するものになっては、本末転倒です。
これから数年は、いかにデジタルネイティブ世代と一緒に仕事をし、その能力とエネルギーを活かすことができるかが、ビジネスで成功するための大きな要素の一つとなるのではないでしょうか。
2009年06月01日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社