弊社メールマガジンで配信した「コンサルタントのつぶやき」です。
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先日、クライアント企業を訪問した際、紙書類が殆ど無いオフィスに目が留まりました。
その企業の管理部長に、
「ペーパーレスが進んでいますね。推進に苦労はありませんでしたか?」と尋ねたところ、
「社長がペーパーレスを”目的”としてトップダウンで進めたので、
推進の苦労はありませんでした。」
と。
「え…?
手段ではなく、目的ですか?」
私は「ペーパーレスやIT導入、DX etcは、“目的”ではなく“手段”でしかない」と、
様々な場所で話していたため、思わず聞き返してしまいました。
ペーパーレスを“目的”とした真意は結局分かりませんでしたが、
続けて以下をお聞きしました。
「紙利用を廃止したところ、社員は電子データ前提の業務を余儀なくされました。
最初は作業効率が低下したものの、
各自が工夫を行い、情報交換のスピードが圧倒的に向上した事もあり、
結果的に生産性が向上しました。大袈裟ですが、文化が変わった感じがします。
今では紙では業務が回らない状態になっています。」
ペーパーレスを推進しようとしても、業務のやり方を変えられない、
費用対効果の理解が得られない、といった理由で、
なかなか進まない状況をよく目にしていたので、非常に印象的でした。
全ての企業に当てはまるとは限りませんが、早期にメリットを享受するには、
躊躇せず、まずはやってみるのもあり、
そう感じたクライアント訪問でした。
2022年06月20日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
池田洋之