DX時代のシステムコンサルティング

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 我々ITコンサルタント(厳密にはシステムコンサルタントですが、本コラムではITコンサルタントと表記します。)は、お客様のニーズに沿って、様々な立場からプロジェクトを支援しております。昨今、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の言葉が浸透しており、昔より引き合いの内容がバラエティーに富んできました。また、長期的に支援が必要な案件が増えているように感じます。

 社内のシステム化をするのだから、単純にシステムの専門家が必要だと考えて、何となくお問い合わせをいただくふんわりした状態のものもあれば、プロジェクト推進するメンバーが足りないので、不足部分を補ってほしいという具体的な内容のお問い合わせいただきます。

通常の支援

 我々のような外部のITコンサルタントが必要となるフェーズは、企画前、企画、構築、運用期(改善期)と大きく4つに分かれます。

 企画・構築・運用(改善)でのフェーズは元々お問い合わせが多く、現在でも多くのお問い合わせが当フェーズに含まれています。また、企画前の問い合わせにくらべ、具体的な依頼がほとんどです。例えば、販売管理システ厶をリプレースしたいので、ベンダー選定を手伝ってもらいたいなどといった、比較的明確な依頼です。

企画前のお問い合わせ

 最近は、企画前でのお問い合わせが増加しています。企画前での問い合わせになると「経営からDXに取り組めと言われたのですがなにをすればいいのかわからない」といった迷いも含めてのふんわりした問い合わせや相談が多くなっています。

 コンサルタントは、依頼時にはホームページや調査機関で得た貴社の知識以外は全く貴社のことを知らない、外部の人間です。そのコンサルタントになにかしら効果(問い合わせ本人もきちんと言葉にできていない効果)を求めて、何かしら支援をもらいたいといった問い合わせをいただいても、お客様のご希望に沿った回答や提案ができません。ただ、お問い合わせ時に一般的なお話をすると、解決してしまったり、具体的な提案内容が明確になることが結構あります。

 たとえば、
「経営からDXに取り組めと言われたのですがなにをすればいいのかわからない」
 →「経営から依頼があったDXの意味をどのように捉えていますか?」
 →「〇〇業務の電子化と認識しています」
 →「では、その〇〇業務を電子化の支援のご提案をいたしますね」
と問い合わせ時に提案内容まで具体的に解決できることが多々あります。

 すべての問い合わせが解決できればいいのですが、
「DXに取り組みたいのですがなにをすればいいのかわからない」
 →「DXの意味をどのように捉えていますか?」
 →「それがよくわかないのです」
というふんわりした回答しかもらえないこともあります。

WillBeモデルの策定支援について

 この場合、ゼロからWillBeモデル(なりたい姿)策定支援をしないといけません。(その前にDXは何ぞやの説明はしなくてはいけませんが。)これが非常に手間がかかるプロセスです。言い方を変えると、お客様へのコスト負担が大きくなります。

 支援手順は主に、現状把握→必要技術の最新状況の調査→WillBeモデル策定→承認となります。

        

 システムに詳しい経営側の方や企画チームからの問い合わせであれば、WillBeモデルをすでにイメージできていることが多いので、承認をすんなりいただけます。

 システムが経営の一端を担っている最近は、経営チームにおいて、社内システムを把握・コントロールできる人物の重要性が増しており、本来は自社でそのような取り組みができる人物を配置することが大切です。しかし、なかなかそうはいきません。

 情報システム担当からの問い合わせのときは、承認に至るまでの調査→WillBeモデル(案)策定→案の検討→WillBeモデル策定を繰り返すことになり、想定以上に手間と時間がかかります。

 本来、承認まで自社で取り付けて、DXにつなげることが必要ですが、中小企業にとって、自社のみで経営陣を納得させる資料の作成やチーム内での適切な調査・検討は難しいのが現状です。

 そのような時は是非、弊社へご一報ください。アドバイザリーサービスを利用して、上手に組み立てをしているお客様もいらっしゃいます。お気軽に問い合わせフォームやお電話でお問い合わせをいただければ、短時間での簡単なお話になってしまうかもしれませんが、解決の糸口が見つかるかもしれません。

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2022年06月14日 (火)

青山システムコンサルティング株式会社

嶋田秀光