弊社メールマガジンで配信した「コンサルタントのつぶやき」です。
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以前のつぶやき「家づくりでコンサルティングサービスの有効性を再確認」にて触れた、我が家の注文住宅建設プロジェクトですが、残念ながらプロジェクトを凍結することになりました。
なお、注文住宅の建設を諦めたわけではなく、いずれは検討を再開しようと考えています。
そこで今回のつぶやきでは、凍結に至った理由の考察、今後どうなるかを考え、今何をしたらよいか、私の意見を整理したいと思います。
◇プロジェクトが凍結に至った理由
プロジェクトで重要な指標となるQCD(品質・コスト・納期)で考えると、我が家のプロジェクトが凍結に至った理由は、C(コスト)の大幅な増加でした。
◇コスト増加の原因
コスト増加という事象をPEST分析し、コスト増加には以下の原因があると考えます。
※PEST分析・・・環境分析の手法。外部要因を、政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)に分類し、影響を分析するフレームワーク
※環境分析を行う場合、内部要因/外部要因の分析が必要となりますが、内部要因の分析は割愛します。
分類 | 要因 | 影響 |
政治 Politics |
ー |
・住宅価格に大きな影響を与える要因なし。 |
経済 |
政策金利の低さ |
・日米金利格差による円安の進行により、輸入材料価格が上昇。 |
世界情勢不安 |
・原材料、エネルギー価格の上昇により、建築費全体が上昇。 |
|
社会 |
新型コロナの流行 |
・戸建て需要の増加により、材料価格および土地価格が上昇。 |
技術 |
ー |
・住宅価格に大きな影響を与える要因なし。 |
◇今後について
世界情勢不安、および新型コロナ流行については、沈静化することを待つしかないと考えますが、徐々に価格影響は減少していき、住宅価格は低下すると考えています。
政策金利の低さについては、2022/9/22に実施された金融政策決定会合後の日銀の会見で「当面(2、3年)は金利を引き上げる事はない」という主旨の発言がありました。
この発言から、今後2、3年は日米金利格差による円安は継続する事が考えられます。
またこの発言から、数年後に日本の政策金利を上げる可能性がある。ということが読み取れます。政策金利が上昇すると、住宅需要が減り、住宅価格は低下すると考えています。
これらの情報、および分析結果から「住宅ローン利用額を減らす準備をする(貯蓄を増やすなど)」ことが、私が考える現在の最適解です。
今後も状況を確認しつつ、プロジェクト再開に向け準備を進めていきます。
2022年10月17日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
高橋 和大