弊社メールマガジンで配信した「コンサルタントのつぶやき」です。
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「レゴ® シリアス プレイ®」
というものをご存じでしょうか。
「レゴ®」は、皆さまご存じのあのおもちゃブロックのレゴ®です。レゴ® シリアス プレイ®は、そのレゴ® ブロックをワークショップで使用するために開発したプロセス(使い方)です。一部専用のパーツはあるものの、基本的には皆さまもよくご存じのレゴ® ブロックを使います。
レゴ® シリアス プレイ®には、認定ファシリテーターの資格制度があるのですが、先日、縁あってその資格を持つ友人にプロセス(使い方)を知るためのワークショップを実施いただく機会がありました。レゴ® シリアス プレイ®についての詳細説明は既に多くの記事がネット上にありますのでそちらに譲り、本記事では、そのワークショップの時に感じたことをお伝えしたいと思います。
レゴ® シリアス プレイ®とは何か。
ひと言で言うと、「非言語コミュニケーションツール」の一種で、性質としてはグラフィックレコーディング (絵を使ったコミュニケーション) に近いと感じました。グラフィックレコーディングの利点は様々言われていますので、可能であれば取り入れたいと考える人もいると思いますが、実際にやろうと思うとやはり絵を書くことのハードルの高さは否めず、人を選ぶツールであると思います。
これに対し、レゴ® ブロックを利用する利点は、
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- 元々が子供のおもちゃなので、誰でも直感的に使うことができる
- 作り変えが簡単なので、出来上がりイメージが無くてもとりあえず作り始めることができる
という点があり、人を選ばず手軽に導入することが出来ます。何より、やってみるとわかるのですが、思考がまとまっていないときでも、手を動かして作り始めると思考をまとめる手助けになっていき、普通に考えるよりも思考の進みが速くなる印象を持ちます。
そしてもう一点面白い点が「シンボル化」です。
レゴ®ブロックは、単純な形を組み合わせるだけですので、凄く詳細な描写は不可能です。ですが、程よく抽象的であるがために、「このブロックは○○を表現している」や「この形は○○をイメージしている」というように、シンボル化して、そこに多くの概念を盛り込むことができるのです。ですので、詳細に描写するよりも逆に多くの概念を盛り込むことができます。もちろん、何も言わなければ他人には伝わらないので説明する必要がありますが、一度シンボルの内容の共通認識ができると、細かい部分は考えなくてよくなるため全体を見渡しやすくなります。これは、専門用語を使う利点などと同様ですね。
レゴ®ブロックは触っていて単純に楽しいですし、その上使い方によっては効果も出るということですと使い道をいろいろ模索したくなりますよね。皆さまも是非レゴ® シリアス プレイ®を調べてみてください。
2022年12月19日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
宿谷大志