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2024年から新NISAが導入されました。
巷では今後新NISAを利用して、投資をすべきだ、いや今はすべきではない、と一見両極端にも見える様々な意見が飛び交っています。
今回は、投資についての知識は素人に等しい私ですが、これら両極端な巷の意見に対しての私なりの考察をしてみます。
私自身の投資歴と投資に対しての知識、モチベーション
私の過去の投資歴は以下のようなものです。
- 10年ほど前から少額ながら投資信託を始めた。
- 一瞬 FX もやってみたがコツコツ稼いだ利益を一瞬で吹き飛ばしてやめた。
- 個別株は優待券狙いで僅かに保有しており、投資分はほぼ投資信託が占める。
特に投資の勉強をしたわけではなく、ATM手数料は何百円と取られるのに、たまにつく利息が「5円」など、あまりにも普通預金の金利が低いため、必要最低限以上の預金は少し動かしてみよう、程度のモチベーションから始めました。
今はATM手数料無料の口座で主な入出金はしますし、今後インフレが進んでいった場合に預金だけだと資産価値下落のリスクが大きい、など素人に毛が生えた程度の知識はついてきています。
それでは両極端な意見のそれぞれの主な主張を見ていきます。
今後新NISAを利用してどんどん投資をすべき という意見
以下のような主張が多いと感じます。
- ここ30年で上がり下がりはあるものの世界の株価は10倍程度になっている。
- 今は確かに上がり過ぎかもしれないが積み立てなら投資タイミングは関係ない、今すぐ始めるべきだ。
- 〇%の利回りで運用したら20年後には〇万円に増えていて年金に加えて余裕のある老後を暮らせる。
今は投資すべきではない という意見
以下のような主張が多いと感じます。
- 今は日本国内の株も世界の株(特に米国)も過剰に上がっているため大暴落するリスクが高い。
- 新NISAの制度含め、日本は国としても投資を加速させようとミスリードしている。なぜならば年金システムが破綻するため国は個人に責任を負わせたいから。
皆さんはこれらの意見、主張を聞いてどのようにお感じでしょうか?
私はどちらも都合の悪い面には触れようとしていないように感じます。
今後新NISAを利用して投資をすべき という意見に対して
- 確かに30年で10倍程度になっているが2013年頃までの20年間では2,3倍程度までの間で上がり下がりを繰り返し、ここ10年で一気に上がっている。今後も同じ30年で10倍程度になるというのは楽観的ではないか。
- 積み立て投資で投資タイミングが分散されても投資開始時より投資終了時の値が下がっていたらやはり損をするので100%今すぐに投資を始めるべきとは言い切れないのではないか。
今は投資すべきではない という意見に対して
- タイミングの話であれば、積み立て投資であればある程度のリスクヘッジはできるのではないか。
- もしかしたら国がミスリードしているのかもしれない。では年金システムが破綻する、インフレで預金の価値が下落する、などの状況化に陥った時を考えるとどのような対策を打てば良いのか。
どちらもこのように都合の悪い面にはあまり言及しようとしませんよね。
今回は、投資に関しての両極端な意見について考察してみましたが、このように「都合の悪い面にはあえて言及していない」ということはビジネスシーンでも、個人で何かを購入するときでもよくある話だと思います。
営業する側としてはできるだけ都合の悪い面には触れたくない、というのは当然なのかもしれませんが、私はビジネスシーンでも個人でも、「あえて都合の悪い面にも触れてデメリットも提示した上で、それを上回るメリットを提案してくれる」営業さんを信用し、お付き合いしたくなります。
情報過多な今の時代、巷の意見も参考にしつつ本質を見抜く力が問われているのかもしれません。
因みに投資に関しての私なりの現時点での結論としてはある程度出ていますが、皆さんをミスリード(できるような影響力はないですが)しないためにもここではお伝えしないことにします(笑)
2024年03月18日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
田中直