デジタル時代のメモ術

TEL:03-3513-7830|お問い合わせ

弊社メールマガジンで配信した「コンサルタントのつぶやき」です。
IT利活用のトレンドやお役立ち情報をメールマガジンでお届けしています。


かつて、メモといえば手書きのノートが主流でした。会議で聞いた重要なことをすぐに書き留めたり、アイデアをメモしたりする日常が、今ではデジタル化の波に乗って変わってきています。スマートフォンやタブレットでさっとメモを取れる便利なデジタルツールが普及し、私たちのメモのスタイルは進化しています。

デジタルメモの大きな利点は、検索や整理のしやすさです。例えば、Microsoft OneNoteはページを自由にカスタマイズでき、ノートをカテゴリ別にまとめたり、タグを付けたりできるため、必要なメモをすぐに見つけ出せます。また、クラウド上でどこからでもアクセスでき、スマホ、PC、タブレット間で同期が取れるため、メモがいつでも確認できるのが便利です。

最近の私のメモ術として、3〜5ヶ月程度のITコンサルティングプロジェクトでは、マインドマップ(※)アプリケーションを使用して、プロジェクトに関するあらゆる情報を一つのマインドマップに集約しています。具体的には、会議の議事メモや気付いた問題、ワークショップでの発言、移動中に思いついた解決策のアイデアなど、すべてをまとめています。このようにすることで、プロジェクトの全体像が視覚的に把握しやすくなり、必要な情報にすぐにアクセスできるのが大きなメリットです。また、メモした時には気づかなかった事柄同士の関連に後から気づくこともあり、思考をさらに深める助けとなります。プロジェクトの進行に合わせて柔軟に更新していける点も、非常に役立っています。

※中心となるテーマやアイデアを中央に置き、そこから放射状に関連情報やアイデアを枝分かれさせて描く図

実は、ノートで手書きのメモを取っていた頃も、自然とマインドマップのように構造的に書くことが多く、ノートには空白がたくさんありました。項目ごとに余白を残しながらメモを取ることで、重要なポイントが視覚的に強調され、後で見返したときもすぐに内容が思い出せました。余白の存在が、考えを整理しやすくし、メモが単なる情報の羅列ではなくなったように感じました。

このように、デジタル化の進展によって私たちのメモ術はますます進化しています。メモ術に「正解」はなく、目的やスタイルに合わせて柔軟にアレンジすることが大切です。いろいろな方法を試しながら、自分にとって最適なメモ術を見つけていきましょう。

この投稿をシェア

2024年11月18日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
池田洋之