掲載日:2014年08月01日 (金)
サービス種別:システム診断
企業規模:社員数約800名参考費用:450万円
依頼の背景
食品商社であるA社では、25年以上前に現在の情報システムを導入し業務に活用してきた。
ユーザ部門からの改修要望に応じながら、情報システム部門での開発を重ねてきたが、システム導入当初からは環境が大きく変化しており、抜本的なシステム改修も視野に入れ、まずは現状の問題点や今後の課題を明らかにすることになった。
【現状の問題点(一部抜粋)】
資料の調査やヒアリングから、現在の主な問題点として以下の点などが挙がった。
- システム全体のあるべき姿が明確でない
- 現行システムが大規模で、保守リソースが不足している
- システム部門内でのルールが不明確
提案内容(一部抜粋)
- 分散しているマスタを統合する
- システムに関する責任の所在を明確にする
- システム部門から積極的に情報発信する
- システム部門の使命に合わない業務はアウトソースする
担当コンサルタントのコメント
A社は、業界の他社と比較しても早期に情報システムを導入し、ビジネスに活用していた。
しかしながら、小規模な個別改修を繰り返すことで環境の変化に対応してきており、全体最適や経営戦略につながる投資効果が見えにくい状況にあった。
大規模な既存システムが存在し、かつ稼働期間が長いと、システム部門はメンテナンスに追われ、ユーザ部門からの問合せや要望に対応するだけの一方通行な関係になりがちである。
また、ユーザ部門は、既存システムを前提とした業務プロセスを当たり前と信じていて、経営戦略とは異なる方向に改善を進めようとする場合もある。
既存システムの客観的な評価を活用することによって、システム部門は、経営戦略とユーザ要望の間でバランスのとれたシステムを企画、提案できるようになる。