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DX やIT・システム導入を進めようとすると、様々な製品やサービスを比較し、選定していく機会が多くなります。
皆さんは、どのように製品やサービスを選定しますか?

「比較サイトを活用する」
「シェアの高い製品・サービスを選定する」
という方が多いのではないでしょうか?

もちろん誤った手法ではありません。
が、そこに見落としはないでしょうか?

「比較サイト」とは

世の中には、便利な、多くの「比較サイト」があり、もちろん私も活用しています。
もともとは、BtoC 領域で、家電等の価格比較サイトから「比較サイト」が広まったと思われます。

気がつけば、この数年の間に、BtoB 領域の比較サイトが数多く出現していました。

例えば・・・

  • 業務システムの比較サイト
  • クラウドサービスの比較サイト
  • コンサルティング会社の比較サイト

など、あらゆる領域の「比較サイト」が存在し、それぞれの領域ごとに多数の「比較サイト」が存在します。

「比較サイト」活用時の注意点と活用方法

とても便利な「比較サイト」ですが、活用する際には注意点もあります。

「比較サイト」に掲載されている製品・サービスは、その領域のすべてではありません。それでは、どのような製品・サービスが掲載されているのでしょうか?
多くの「比較サイト」では、そのサイトに何らかの掲載料を支払っている製品・サービスが掲載されています。(「比較サイト」によっては、掲載料をとらず、運営者がピックアップした製品・サービスが掲載されています。)
つまり、掲載されている製品・サービスについての内容は、広告記事に近いということです。当然のことながら、ネガティブな情報が記載されることは、まずありません。

「比較サイト」を活用すべきではない、と言い切るつもりもありません。
必要としている領域の製品・サービスの概要・傾向を把握するためには、「比較サイト」を活用することはとても効率良い手段です。

絶対に忘れてはいけないのは、以下の点です。

  • 「比較サイト」の多くは広告記事であること
  • 「比較サイト」に掲載されていなくても、良い製品・サービスが多く存在すること

「シェア」の見方について

製品・サービスを選定する際に、「シェア」を参考情報とする方も多いことでしょう。

確かに、
 売れている製品・サービス = 良い製品・サービス
と捉えることもできますし、あながち間違ってもいないと思います。

ただし、以下の点には注意が必要です。

  • 売れている(シェアが高い)のは、マーケティングや広告が強いということである(必ずしも優れた製品・サービスとは言い切れない)
  • 売れている(シェアが高い)からといって、どの企業にとってもフィットするとは限らない
  • 売れている(シェアが高い)業種や業界が、広すぎたり狭すぎたりしていて、シェアがあてにならないことがある

「比較サイトを活用する」
「シェアの高い製品・サービスを選定する」

皆さまが当たり前のように取り入れている手法ではありますが、取り扱い方を誤って後悔しないように、くれぐれもご注意ください。

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2023年01月10日 (火)

青山システムコンサルティング株式会社

野口浩之