なぜ情報システム部門は機能していないのか? | 青山システムコンサルティング株式会社

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多くの企業において、情報システム部門が機能していないというお悩みを抱えているのではないでしょうか。

今回は弊社の主なクライアント企業層でもある、中堅・中小企業の情報システム部門が機能していない理由を探ります。

はじめに、中堅・中小企業の経営層から実際によくあるご相談内容をもとに、情報システム部門が機能していない状況の例を紹介します。

<情報システム部門が機能していない状況(例)>
・IT、情報システムの投資計画、導入計画が策定できず、なし崩しで導入してしまった結果、使われていないシステムがたくさんある。
・ITベンダーからの提案内容、費用の妥当性を評価できず、コストに見合わない投資をしてしまっている。
・出入りのITベンダーにIT関連業務を全て委託してきたが、いつの間にか費用が高くなってしまっている。
・IT部門や担当が頼りにならないため、現場が主導して数多くのシステムが導入されてしまい、情報が散乱してしまっている。
など

なぜこのような状況に陥ってしまうのでしょうか。

その理由の一つは、
・経営層が情報システム部門に期待していること
・情報システム部門がおこなっていること(おこなうべきと思っていること)
に、大きなギャップがあるからです。

・経営層が情報システム部門に期待していること
とは、いったい何なのでしょうか。

経営層は情報システム部門に「企画」「計画」といった機能を期待しているのです。その期待に、情報システム部門が応えられていないことが多いのです。

なぜそのような状況に陥りやすいのでしょうか。理由はいくつかに分類することができます。

<「企画」「計画」が機能しない理由>
・ 「企画」「計画」の経験がなく、経営層の期待に応えられていない。
・ 「企画」「計画」を情報システム部門の役割と認識していない。経営層も「企画」「計画」を期待していることを、情報システム部門に明確に伝えられていない。
・ システムやPCの日々のトラブル対応や運用業務に忙殺されており、「企画」「計画」に手が回っていない。

このように理由を考えると単純な話なのですが、経営層から情報システム部門への不満が溜まっている状況から抜け出せていない企業が多いようです。

企業にとってIT、情報システムはなくてはならない時代です。それにも関わらず情報システム部門が適切に機能していないとすれば、経営上の大きなハンデになってしまいます。

ただ漠然と情報システム部門への不満を抱いているだけでは、何も解決することができません。

・何が不満なのか。
・不満が発生している原因は何なのか。
まずはそれを明確にすることが、解決に向かう一歩になります。

原因は「経営層が情報システム部門に期待していること」と「情報システム部門が経営層に期待されていると認識していること」のミスマッチなど、意外なほど単純なことが多いのです。

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2015年07月13日 (月)

青山システムコンサルティング株式会社

野口浩之