コラムカテゴリー:ITコンサルティング
長いお付き合いをしているお客様から次のようなコメントを頂くことがありました。「コンサルっていいよね。高い給料を貰って、好きなことを言って、気が付いたらいなくなっている。口は出すけど手は出さない(笑)」
とても率直な感想だと思いました。皆さんはコンサルタントについてどの様なイメージをお持ちですか?確かにこのお客様のおっしゃるようなコンサルタントがいるのも事実です。しかし、お客様とコンサルタントのミスマッチによって、このような感想を持ってしまわれたのかもしれません。今回はよいコンサルタントの選びかたについて述べたいと思います。
- ITシステム導入時
- システム監査を受ける際
- 高い見積もりを貰ったけど金額が妥当か分からない場合
- 今までのIT投資が妥当か知りたい場合
皆さんの会社でもコンサルタントを活用されたことがあるのではないでしょうか?
コンサルタント活用のメリット
コンサルタントを活用することで以下の例に示すようなメリットを享受することが出来ます。
1. 第三者視点で指摘をしてもらえる。
自社では当たり前のようにやっていた業務、習慣について、他社や他業界からみると特異であると気づかせてくれる。
2. 率直な意見を意思決定者に対して伝えることが出来る。
外部コンサルタントは社内のしがらみや上下関係には影響されないため、「良いものは良い。悪いものは悪い。」と率直に意思決定者に対してコメントします。
3. マンパワーが必要な場合の即戦力となる。
コンサルタントを活用することで、社員育成を社内で行わなくても、即戦力を得ることができる。
メリットばかりのように感じます。しかし、コンサルタントを活用した結果、冒頭のような感想をもたれてしまう場合も多々あるように見受けられます。
高いコンサルティングフィーに見合うコンサルタントはどのように選んだらよいのでしょうか。
選び方をいくつか考えてみたいと思います。
コンサルタントは見た目や年齢ではなく、経験で選ぶ
コンサルティングには多くの経験と知識が必要です。
責任者の指導の下で働いているコンサルタントは別として、20代前半のコンサルタントは避けたほうがよいでしょう。
難解な言葉を使わないコンサルタントを選ぶ
難しい言葉や横文字ばかり話すコンサルタントは注意が必要です。自分を大きく見せようとしている若いコンサルタントである場合や、一緒に問題を解決していこうという姿勢ではなく、お客様に対して「教えてあげよう」という上から目線のコンサルタントである可能性があります。
難解な言葉を何となく分かったような気で放置をしたり、意味を聞くのが恥ずかしいと放置はしないでください。時間が経った後に、実は「思っていたことと違っていた!」とならないために、その場で確認、または議事録の中での確認事項とするなど、必ず明確にしておいてください。
公正中立なコンサルタントを選ぶ
コンサルタントは公正中立にお客様のために仕事を行います。
しかし特定の製品・サービスを担いでいる会社のコンサルタント(注:特定製品やサービスを導入するためのコンサルティング領域もあります)は、特定製品や特定のサービスありきの提案を行う傾向があり、お客様の真の問題解決に至らない場合があります。
システム導入ありきではなく、システム化が不要であれば「不要です」と言ってくれるコンサルタントを選んでください。自社のアピールや特定の製品のことに終始するのではなく、真摯にお客様のことを聞く姿勢を見せ、課題に対して突っ込んだ質問をするコンサルタントを選ぶとよいでしょう。
コンサルタントとのミスマッチを防ぐためのポイントをいくつか挙げました。このポイントを少し意識するだけでもコンサルタントに対してがっかりすることは減るかと思います。
私たちはシェルパ(山岳ガイド)
「私たちコンサルタントは山登りのガイドであるシェルパであると考えます。山に登る際、荷物を持ちますし道案内も行います。しかし山頂に行くには皆さん自身の足で歩いていく必要があります。」
これは、昨年、弊社より出版した書籍「業務効率UP+収益力UP 中小企業のシステム改革」の中でとりあげた言葉です。
「コンサルを入れたから何でもうまくいく。」「お金を払っているのだから後はよろしく!」というのでは自分の足で登山はしていません。 山頂まで親身になってきちんとガイドしてくれるシェルパ(コンサルタント)を選び、シェルパと一緒に頂上目指して共に歩きましょう。
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2016年03月15日 (火)
青山システムコンサルティング株式会社