コラムカテゴリー:業界動向
先日、家族と渋谷に行く用事があり、帰り際にヒカリエに立ち寄りました。
とあるインテリアショップの店内で妻と私は商品を物色していたところ、娘たちは立ち止まって何かに向かって一生懸命に話をしたり、動作したりしていました。
インテリアショップにAI搭載人型ロボット(以降、Pクン とします)がいたのです。
Pクンを見つけた娘たちが、当たり前のようにそれを相手に、会話したり操作したりしようとしている姿を見て、「近い将来、こういった光景が当たり前になるのだな・・・」と、強く感じました。
その Pクン、何ができたのかというと、私が確認した限りでは商品説明だけのようでした。
従来人が商品説明などをしているところ、それを Pクンが動画などを交えながら紹介してくれていました。
「動画だけでもいいのでは・・・」
と思うようなコンテンツではありましたが、人型ロボットが身振り手振りをしながら説明するだけで目を引きますし、内容も伝わりやすいものです。
一方で、我が家の娘たちは Pクンに対して一生懸命にに 「こんにちは!」「今日の天気は?」のような問いかけをしていましたが、あいにく何も応えてくれませんでした(笑)
今回出会ったPクンは、インタラクティブ(双方向)にコミュニケーションができるようには、設定されていなかったようです。
最近どの業界も人手不足が問題になっていることを考えると、このようなロボットやAIの活用は、現実的な選択肢になってきています。東京オリンピックも控え、益々海外からの渡航者が増えることも、普及に拍車をかけることになるでしょう。
一方で、ロボットやAIの分野で、大きなニュースがありました。
アメリカの電気自動車メーカーであるテスラ・モーターズの自動車 が、自動運転中にトレーラーと衝突事故を起こし、ドライバーが亡くなったのです。(2016年5月7日)
自動運転をはじめ、人命に関わる分野にロボットやAIを活用する場合、責任は誰にあるのかという議論を避けることはできません。このような分野では、AIへの期待が大きい一方で、慎重に実用化を進める必要があります。
同じく人命に関わる分野でも、医療分野におけるAIへの期待も大きいものがあります。
最近(2016年8月5日)のニュースでは、以下のような事例がありました。
「膨大な医学論文を学習したAIが、人間が診断するのは難しい病気を10分で見抜き、患者の回復に貢献した」
このように、AIが活用される場面がますます身近になってきたことを実感できます。
リオデジャネイロオリンピックが終わったばかりですが、東京オリンピックの頃には、ロボットやAI はどのように活用されているのか。ぜひ皆さまもご自身で想像してみてください。
そして4年後の東京オリンピックではいくつ実現されているのか、それも一つの楽しみにすると、面白いと思います。
2016年08月15日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社