DXは、独立系のコンサルの方が良いってお話でしたが、専門性の高いテクノロジーに特化したコンサル会社だとダメなんですか?
もちろん、ダメじゃない。
そのコンサル会社の特徴と依頼したい内容がマッチしているなら、そこにお願いするのが良いと思う。
「依頼したい内容次第」という意味では、 領域(経営、戦略、システムなど) のときと選定の観点は同じですね。
ただし、一般論としては、「テクノロジーの導入」を目的としたDXは失敗するので、グランドデザインを先に描いてから、専門性の高いソリューションを必要とするプロジェクトで、テクノロジーに特化したコンサル会社に入ってもらうのがセオリーかな。
もし、自社だけでDXを推進できない場合は、グランドデザインを描くフェーズと、実際にソリューションを導入するフェーズでは、コンサル会社を分ける。ということですか?
コストが高くなりそう。
いや。不得手なことをお願いするよりも、得意な分野に絞った状態で依頼をした方が、結果的にはコストを低く抑えられることの方が多いよ。
なるほど。フェーズごとにコンサル会社を分ける場合に、気をつけるべきことってありますか?
そうだなぁ。
依頼したいことはシャープにするべきだけど、コンサル会社同士の関係性を分断せずに、協業体制を構築できると良いプロジェクトになるね。
それは、グランドデザインを描いたコンサル会社が主導した方が良いのでしょうか?
ケースバイケースだけど、発注者となる事業会社の担当者が、間をつないでいる状態がベストだと思うよ。
コンサル会社同士は、あくまで役割が違うだけなので、主導権はどちらも持たない関係の方が理想的。
事業会社を中心に「ONE TEAM」として、一体となって取り組む体制が良いってことですね。
(「ONE TEAM」って言いたいだけじゃ・・・)
一体感を作るためには、「ビジョン」や「Will Beモデル」に対する共感が不可欠。これらを策定したメンバーは、新しく参画してきたメンバーに熱をもって”何度も”伝えることが重要だよ。
同じ方向を向いて、1人1人が当事者意識と責任感をもって取り組む状態というのは、一朝一夕では成しえないですからね。
少し話が逸れたけど、非常に大切なことだね。
こう考えると、事業会社の担当者って大変。
プロジェクト単位で仕事をすること自体に慣れていないことも多いので、本当に大変だと思う。
とはいえ、最初から全てができるスーパーマンもいないので、協業している中で一緒に成長させていただくケースが多いかなぁ。
事業会社の担当者は、大変だけど良い経験になるってことですね。
そう。経営視点では人材育成の観点も入ってくる。
そこはまた、別の機会に掘り下げたいね。
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2020年05月01日 (金)