2024年11月 研修合宿

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ASCでは年1〜2回程、社員全員で研修合宿を実施しています。今回は、その研修合宿の様子についてご紹介します。

どのような研修合宿を行っているのか?

コンサルタント会社の研修合宿と聞いて、皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか?講師を招いて本を片手に新しいフレームワークを学ぶ場面でしょうか?それとも、ケーススタディに基づいてプレゼンテーションやディスカッションを行う光景でしょうか?
私たちASCでも座学を中心とした研修を行っています。しかし、システムコンサルティングという業務の性質上、私たちには様々な課題を実践的に解決する力が求められます。理論だけでなく、実践を通じて磨かれる課題解決のスキルを習得するために、ASCでは実体験を通じた研修も取り入れています。

サバイバルゲームから学ぶOODAループ!

今回ご紹介するのは、「サバイバルゲーム」を活用したOODAループ研修です!
OODAループとは?
OODAループとは、意思決定や行動のプロセスを説明するフレームワークで、「Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)」の4つの段階で構成されます。

OODAループの説明

このフレームワークは、もともとアメリカ空軍のジョン・ボイド(John Boyd)大佐によって軍事戦略のために提唱されましたが、現在ではビジネスや危機管理、情報セキュリティなどさまざまな分野で活用されています。
システムコンサルティングにおいても、お客様のニーズを観察し、現状を正確に把握し、最適なソリューションを決定・実行するプロセスは頻繁に発生します。このようなOODAループのスキルを体感的に学べる場として、サバイバルゲーム研修が実施されました。

研修の流れ

研修は以下の流れで進行しました。

研修の流れ イメージ図

1. OODAループの基礎講義

まず、OODAループの基本を講義形式で学びました。私たちの仕事にどのように役立つのか、日常のプロジェクトをケーススタディとして取り上げ、「プロジェクトでのトラブル解決」や「クライアントのニーズに即応する方法」などをテーマに、実務に直結した内容について熱く議論しました。

2. サバイバルゲームによる実践

理論を学んだ後は、サバイバルゲームでOODAループを実際に体験しました。ゲーム中、参加者はチームを組んで、時には隠密行動で警戒しながら進み、時には大胆に相手チームと交戦しつつ「観察・状況判断・意思決定・行動」を繰り返しながらチェックポイントを目指します。敵の動きを観察し、戦況を判断し、限られた時間で最適な戦略を立てて行動する。このプロセスを繰り返すことで、OODAループの実践力を自然と高めることができました。

3. 振り返りセッション

ゲーム終了後は振り返りセッションを実施しました。チーム内で状況を振り返りながら、「あのタイミングでは一旦交戦を避けて撤退するべきだった」「背後から奇襲するべきだった」など、具体的なフィードバックを共有しました。この振り返りを通じて、研修の学びを日常のコンサルティング業務にどのように活かせるかを深く考える機会となりました。

研修の様子

研修を通じて得られた成長

サバイバルゲームという実践的な活動だからこそ、目まぐるしく変化する状況を冷静に観察し、それを基に次の方針を考え、具体的な行動を決定し実行する 。この一連の流れを経験することで、理論だけでは得られない気づきや発見があり、OODAループについて深い学びを得ることができました。
参加者からは、「会議などでも状況が刻々と変化する中で、迅速な意思決定や柔軟な対応力が求められるが、今回の研修でOODAループスキルがさらに磨かれた」といった声が多く寄せられました。

研修後の写真撮影

まとめ

今回は、体を使ったユニークな研修合宿の様子についてご紹介しました。ASCでは有志を募って資格の勉強会を実施や今回の研修のように「楽しみながら学ぶ」機会がたくさんあります。一人ひとりの成長と学びを大切にしてくれる会社、それがASCです。